3歳ぐらいまでは医療施設を受診する際に、母子手帳を持参してください。 母子手帳は健診と予防接種の記録のためだけに重要なのではありません。病気になった時にも、とても大切です。 例えば、子供の予防接種の記録やお母さんの妊娠中の抗体検査を確認することによって、今回の病気の可能性を否定できることがあります。また、過去の健診の記録の経過をグラフに描いてみることで、発育障害が初めて分かることもあります。 母子手帳は正式には「母子健康手帳」といい、終戦の混乱期の昭和23年に妊産婦の健康管理とともに胎児から乳幼児の発育管理を目的に作成されました。母子手帳の利用により妊婦や乳幼児の死亡率が下がり、日本が世界一の長寿国になったことに大きく貢献しました。 改良が重ねられ、母子の健康・予防接種の記録だけでなく、育児書としての側面が含まれるようになりました。実は、母子手帳は日本のオリジナルで、母子の健康管理に非常に有用との評価から、最近では世界30か国以上で制作されるようになりました。 |