CRPは肝臓で作られる蛋白のひとつで、体内に炎症がある時に産生が増えるため、血液中の量が多くなります。 細菌による病気だけでなく、ウイルスによる病気でも、リウマチなどの自己免疫疾患(自分の体を攻撃する抗体を作ってしまう病気)でも炎症は起きるため、たくさんの病気でその勢い(重症度)の目安になります。 子供であっても大人であっても、CRPの基準値は0.0〜0.4r/dlです。 カゼをこじらせて、2次的に細菌性の肺炎になって入院したというような状況に例えてみましょう。 熱が出ていないような軽いカゼでCRPは上昇しません。カゼではあっても熱が2〜3日続くと、CRPは2〜3まで上昇します。軽い肺炎や気管支炎になると、CRPは7〜8まで上昇します。CRPが10以上になると入院を要することが多くなります。 ただし、新生児や乳児ではCRPや白血球の上昇が少し遅れることがありますから、慎重に経過を見る必要があります。 |