小児科でよく行われる検査について説明しましょう。 最も代表的な血液検査は、熱が出ている時の白血球(WBCはWhite Blood Cellの略)です。 肺炎・扁桃腺炎・膀胱炎・腸炎などのように体のどこかで細菌が繁殖して炎症を起こしている場合、白血球は骨の中の骨髄という倉庫から血液中に流れ出て、細菌のいる場所に行って細菌と戦います。 血液中の白血球数について、大人の基準値は4000〜8000個/mm3です。1辺が1oの立方体の血液の中に、4000〜8000個の白血球がいるということです。 乳児の基準値は7000〜15000と高めで、徐々に減少して、13歳ごろに大人と同じくらいになります。多くの場合、体内で増殖している細菌が多ければ多いほど、白血球数が高くなります。 ただし、乳幼児が胃腸炎で嘔吐している場合には、細菌が原因でなくても白血球数が20000ぐらいにまで増加することがよくあります。 |