夜間や休日に子供が病気になると、普段は行ったことのない病院の救急外来や急病センターを受診することになります。 幸いに診察してくれるのが小児科医であっても、“かかりつけ小児科”とは診療の方向性が違うことに注意してください。 救急外来や急病センターで子供を診察する際に最も考えるのは、「かかりつけ小児科へどのようにつなぐか」ということです。それは、かかりつけ小児科医と患者の継続的な関係が非常に大切だからです。 その患者に最も適切な指導と治療ができるのは、過去の病歴や家族環境を知っている医師です。また、同じ内容のことを話していても、人(医師)が違えば異なった言葉・言い回しで説明しますので、聞いた方の患者がかなり違って聞こえ、大きな混乱を招く場合が時々あります。 したがって、人手と検査の不充分である時間外では、「最低限のつなぐ医療」を受けることになります。もちろん、重症や緊急の場合には、“つなぐ医療”ではなく、その病院への入院や再診によって“引き受ける医療”をするのは当然です。 |