2000年前後に厚生労働省の主導で『育児をしない男を父とは呼ばない』とか『私は“育児なし”の父でした』といったポスターが貼られ、男性を育児に巻き込むキャンペーンが行われました。 また、2010年には、“育メン”という言葉が流行語大賞候補にノミネートされ、育児をする男性が市民権を得たような風潮になりました。 確かに、核家族で共稼ぎのお母さんには、お父さんの協力は不可欠です。しかし、ここで注意して頂きたいことがあります。 お父さんを育児手伝い・家事手伝いに巻き込みすぎると、家庭が“母親二人状態”になってしまいます。家庭における父親の役割は、家族を守り、社会的ルールを教えて、社会へ導くことです。つまり、思春期への関わりが最も重要になります。その点に気付かずに育メンだけを続けていると、子供たちに自然な自立が訪れません。 “お父さん作り”で大切なことの一つは、お父さんが何かしてくれたらお母さんが“ありがとう”を言葉に出して言うことです。これは逆もまた真で、お父さんの“ありがとう”の言葉があれば、お母さんは2倍も3倍も頑張れるのです。 |