10人に1人ぐらいの赤ちゃんで、へそ(臍)がピンポン玉のように出っ張っていることがあります。ゆっくり抑えれば引っ込みますが、泣いたりしてお腹に力が入ると、また出っ張ります。 臍ヘルニアが引っ込んだ状態で臍に触ると、0.5〜2pの穴が腹壁に開いているのを触ることができます。これは、臍の周辺の腹壁が閉じきらずに皮膚1枚だけで生まれてきたからです。お母さんのお腹の中では、すべての赤ちゃんの腹壁が開いていて、腸が外に飛び出しています。 成長するとともに腹壁が伸びてきて、腸は徐々にお腹の中に納められます。だいたいは出生する時には腹壁が閉じているのですが、閉じるのが少し遅れたり、出生が早かったりすると、腹壁が閉じきらずに生まれて来ます。すると、泣いて腹圧がかかると、腹壁の穴から腸が押し出されて、ピンポン玉のように飛び出るのです。皮膚1枚と言ってもしっかりしていますので、破れることはありません。 |