現代の子供たちがオタフク(正式名称は流行性耳下腺炎)になっても、栄養状態が良いせいか、両耳下がぷっくり膨らんだ“おたふく顔”にはほとんどなりません。大人では現代でも、しっかりとおたふく顔になります。子供が一方の腫れだけで終わった場合に、後になって反対側のオタフクになりますかという質問をよく受けます。 一度かかると二度かからないといわれる理由は、体が免疫を獲得する、すなわちそのウイルスに対する抗体を作れるようになるからです。一方の耳下腺だけが腫れたとしても、オタフクウイルスが体の中に入ったのは確かですから、免疫を獲得します。したがって、後で反対側のオタフクになることはありません。 ただし、一方だけの、特に軽いオタフクは反復性耳下腺炎だった可能性がります。もしそれが反復性耳下腺炎だった場合には、オタフクになったのではありませんので、オタフクにかかる可能性があります。 |