おたふくかぜ(正式名称:流行性耳下腺炎)はムンプスウイルスに生まれて初めて感染して、耳下腺や顎下腺(あごの下)が腫れる病気です。治療をしなくても、1週間ほどで自然に治ります。腫れが引くまでは、他の人にうつす可能性があるので、登園・登校できません。 時に、ウイルスが頭の周りに侵入して、髄膜炎になることがあり、発熱・頭痛・嘔吐が出現します。頭痛・嘔吐が強い時には、腰椎穿刺といって、腰のところから針を刺して、頭の周りの髄液を抜くと楽になりますが、特別な治療をしなくても治ります。 また、まれにウイルスが聴覚神経を障害して、難聴になる時があります。これは永久的に治りません。したがって、1歳を過ぎたらワクチンで予防する方が良いでしょう。昔のように、「小さい時にかかれば軽いから」という理由で、おたふくかぜの子の所へ連れて行くようなことはしません。 |