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多賀クリニック(白山市)ハテナ54

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「みんなのハテナ」 No.54 扁桃炎という曲者

*ハテナ?*

扁桃腺炎と診断されました。どうしたら良いですか?

*アドバイス*

アーンと口をあけてのどを見てください。



熱が出て小児科を受診して、最も多く言われるのが「扁桃腺やね」という診断でしょう。これが意外と曲者(くせもの)なのです。ノドの両側にある扁桃腺がわずかに赤いだけの「カゼ」の類から、べったりと白い膿の付いた「化膿性扁桃腺炎」まで、医師は「扁桃腺やね」と安易に説明しています。

 「カゼ」はウイルスによるものですから抗生物質は必要ありませんが、「化膿性扁桃腺炎」は細菌の繁殖によるものですから抗生物質の服用が必要です。

 抗生物質をたくさん服用していると、徐々に抗生物質に抵抗性の細菌(耐性菌)だけが体の中に残ります。そのような耐性菌がはびこって病気を発症すると、効く抗生物質がなくて治療しにくくなります。したがって、扁桃腺がわずかに赤いだけの「扁桃腺やね」には、抗生物質を使用せず、うがいだけで対応することをお勧めします。





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