学校健診があると、かなりたくさんの子供たちが「扁桃肥大」という指摘を受けて、小児科外来を受診します。のどの奥の左右両側にある扁桃腺が大きいということなのですが、幼稚園から小学校の間は健康な子供でも扁桃腺が大きい時期です。 したがって、扁桃腺が大きくても、病気という意味ではありません。今から20〜30年以前は、扁桃腺が大きいとか扁桃腺の熱を出しやすいといった場合にすぐ手術で取りました。それで学校検診に「扁桃肥大」というチェック項目が残っているのだと思います。 現在では、@かなり頻回に扁桃腺の熱を繰り返す、A扁桃腺により中耳炎や腎臓・心臓の病気が誘発される、Bいびきがひどくて睡眠不足になる、といった場合にのみ摘出手術が行われます。 |