インフルエンザに対しては、服用薬のタミフルや吸入薬のリレンザ・イナビルが使用されます。しかし、インフルエンザ治療薬を使用しても発熱が1日ぐらい短くなる程度であって、水分補給と休養だけでほとんどが治ります。 あまりにたくさんのインフルエンザ治療薬を使い続けると、治療薬に耐性のウイルスが出現します。また、平成21年の新型インフルエンザ(H1N1:2009)の流行時のように、治療薬の備蓄量が足りなくなります。平成17年には世界(人口70億)で使用されたタミフルの「4分の3」が日本(人口1.3億)で使用され、WHOから非難されました。 熱が出て48時間を超えた場合には、治療薬を使用しても効果がありません。熱が下がってもインフルエンザ・ウイルスがまだ出ていますから、幼稚園児では「発熱後5日間かつ解熱後3日間」、学童では「発熱後5日間かつ解熱後2日間」は登園・登校を控える必要があります。 |