アトピー性皮膚炎による皮膚の炎症を最も強く抑えることができるのは、ステロイドの軟膏(およびクリーム)です。 ステロイドの軟膏(およびクリーム)は効果の強さによって、ストロンゲスト・ベリーストロング・ストロング・ミディアム・ウィークの5段階にランク分けされています。 効果が強いものほど副作用が出やすいのは確かですが、あまり恐がって弱いのばかり使っていると、炎症を抑えるのに時間がかかり、爪で引っ掻くことによる皮膚へのダメージが残ります。強めの軟膏を使って皮膚の炎症を早く抑え、皮膚の状態が落ち着いたら、弱い軟膏に早く乗り替える方が良いでしょう。 顔・首・外陰部は皮膚が薄いため副作用が出やすいので、より弱い軟膏を使用するか、または、より早く弱い軟膏に切り替えます。弱い軟膏に切り替えるタイミングは、痒みがなくなる時期ではなく、触った時に皮膚の硬さやブツブツがなくなり、健常な皮膚と同じ柔らかさになった時期です。だいたい2週間でしょう。 |