RSウイルス感染症に対しての特効薬はありませんが、RSウイルスに感染すると重症になる可能性がある赤ちゃんに対する予防薬が開発され、保険で認可されています。「パリビズマブ(商品名:シナジス)」という名前で、RSウイルスに対する抗体を化学的に合成した注射薬です。 ある範囲の早産未熟児・慢性肺疾患・先天性心疾患の赤ちゃんが予防の対象になり、RSウイルスの流行時期である冬場に1か月に1回のペースで筋肉注射を続けます。生まれて2回目の冬も注射を続けることもあります。 しかし、この予防薬でも完全防御にはなりませんので、やはりマスク(特にセキをしている人)と手洗いが大切です。 |