中耳炎というのは、鼓膜の奥にある“中耳”に細菌が入って炎症を起こした状態を言います。中耳に細菌が入るのは、耳と鼻をつなぐ管である“耳管(じかん)”を通してです。プールやお風呂の水が耳の穴(外耳道)から入っても、鼓膜がありますから、その水が中耳へ入ることはありません。 プールやお風呂で外耳道に入った水は、体温で自然に蒸発してなくなります。プールの時期に中耳炎になりやすいのは、鼻から入ったプールの水が耳管を通して中耳に入るからです。扁桃腺の大きいお子さんでは、この耳管が圧迫されて空気の通りが悪くなるため、中耳に液がたまる傾向があり、中耳炎になりやすくなります。 |