交通事故などで起きる大量出血に対しての緊急輸血の際に、血液型を知っていれば早急に輸血ができるとして、血液型を知っていることが以前は重要視されてきました。 保育施設や学校の書類に血液型を書く欄があり、小学校の名札の裏にも血液型の欄がありました。 しかし、血液型が違う兄弟で名札のお古を使っていたらどうなるでしょうか、事故で動揺しているお母さんが兄弟の血液型を間違えて教えたらどうなるでしょうか? 輸血はとても大切な治療方法ですが、血液型を間違えた場合には大きな危険を生じます。したがって、医療施設では家族の申告や持ち物の記載による血液型の確認はしません。 必ず、他の点滴輸液をして時間稼ぎをし、その間に本人からその場で取った血液で血液型の確認と輸血交差試験をしたうえでの輸血を行います。 |