子育て講演会でお母さんから「息子とは何才まで一緒にお風呂に入ってもいいんでしょうか?」という質問を受けます。 そういえば以前、アメリカの教育者から「日本では思春期になっても、お母さんと息子、お父さんと娘が一緒にお風呂に入っているのは性的虐待ではないか、性的犯罪につながるのではないか?」という疑問が投げ掛けられました。 ワイドショーで論議になりましたが、しばらくで結論の出ないまま頓挫(とんざ)しました。 日本では児童虐待のうち性的虐待が1〜2%ですが、アメリカでは9%を占めます。アメリカの人口は日本の2.5倍ですが、児童虐待は9.3倍あります。 日本の子育ての素晴らしい特徴は、日本式お風呂や添い寝で親子の信頼関係(愛着関係)がしっかりとでき上がることだと私は考えています。親子の信頼関係が人(他人)を信じることの基本であり、それが高いからこそ日本は世界有数の安全な国なのでしょう。 この信頼基盤が強固にでき上がっている親子関係の上に、性的虐待は乗らないのです。 したがって、お母さんと息子、お父さんと娘が一緒にお風呂に入るのは、子供の方が嫌がるようになるまでオーケーです。 |