生まれてから半年までの赤ちゃんはほとんど熱を出しません。それは、体を守るための抗体を赤ちゃんはお母さんからたくさんもらって生まれてくるからです。 血液型の検査をする時には、赤血球を使った表試験と抗体を使った裏試験をします。生まれた直後に赤ちゃんから採血した血液には、ほんのわずかのお母さんの赤血球とかなりたくさんの抗体が混じり込んでいます。 そのため、それらの混入が赤ちゃんの血液型の判定を狂わせることがあります。 このお母さんの赤血球や抗体は数か月のうちに消えていきますので、1歳過ぎに血液型を検査した場合には正確に判定されていると考えます。したがって、最近、赤ちゃんの血液型を調べない産科が増えています。 |