『DVD鑑賞と生の講演会の違い』 DVDと生の講演会の両方を見た方から、「かなり感じが違いますね」と言われます。歌手の音楽CDとコンサートのような違いのはずはないのですが、その違いはどこから生まれるのか考えてみました。 私の講演会の特徴には、参加者同士2〜3人で1〜2分の考える時間を設けていることと、参加者に質問をすることがあります。私の提示したテーマに関して、隣の方と一緒に話し合い、 考えることにより、その答えが欲しくなります。そのような状態になってから、次に提示される私の回答が納得できるものであれば、「あーその通りだ」と思い、記憶に残ります。 また、質問を投げかけ、ワイヤレスマイクを使用して会場全体を回って、参加者に意見を求めます。つまり、誰にマイクが向けられるか分からない状態になります。 そうなれば、参加者全員に緊張感が生まれます。すなわち、真剣に考えながら聞き続け、話が他人事ではなく自分ごとになり、記憶に残ります。 しかし、DVD鑑賞の場合には、録画時間の短縮のために、参加者同士で考える時間をカットしています。 また、マイクを向けられることはないので、傍観者になってしまいます。結果、記憶に残りにくくなります。 そこでDVD鑑賞の際にお願いしたいことは、私が「考えてみて下さい」と言った時に、または、マイクを向けて参加者の意見を求めている時に、自分なりの返答を考えて下さい。 そうすれば、自分ごとになり、緊張感が高まり、記憶に残ります。 |