“出べそ”の正式な名称は臍(さい)ヘルニアと言います。生後間もなく臍(へそ)の緒が取れた後に、臍が飛び出してくる状態です。 胎児期に臍の緒の血管が腹壁を通過していたため、生まれた直後には臍の真下の筋肉が完全に閉じておらず、泣いてお腹に圧力が加わった時に、その隙間から腸が飛び出します。 柔らかくて、圧迫するとグジュグジュとした感触で簡単にお腹に戻りますが、赤ちゃんが泣いてお腹に力が加わるとまた出てきます。 生後3か月頃まで大きくなり、ピンポン玉ぐらいになることもあります。しかし、破れることも発育・発達に支障をきたすこともなく、ほとんどの臍ヘルニアはお腹の筋肉が発達してくる1歳頃までに自然に治ります。 1歳半〜2歳以後にはほとんど自然に治ることがありませんので、腸の出入り口(ヘルニア門)を閉じる手術が必要です。 |