多くの場合は放っておいても1歳ごろまでに出っ張らなくなりますが、出っ張っていることが家族としては気になりますし、治った後にも臍のシワくちゃが続くために子ども自身も気にすることがあります。 そのため最近では、スポンジや綿球を上において密封して臍ヘルニアの圧迫を続ける処置をするようになりました。腸の出入りが制限されるため、より早期にヘルニア開口部が閉鎖するからです。 臍ヘルニアで出っ張っていた状態が続くと、皮膚が伸びきってしまい、腸の出入りがなくなった後も、シワくちゃの臍が残ります。 体が大きくなっても、このシワは伸びずそのままです。機能的に困ることはないのですが、プールに入った時などに、他の子から指摘されることがあります。それを避けるために、美容的観点から形成外科で臍の形を整える手術を受けることも選択肢の一つでしょう。入院・手術の記憶がはっきりとは残らず、他の子からの指摘もエスカレートしないことを考慮して、3〜5歳での手術が適当だと思います。 |