乳幼児の手足の皮膚が薄くむけてきたということで受診されることがあります。 皮膚は赤くなく、汁(滲出液)が出ることもありませんし、痒がりません。 多くのお母さんが「水虫ですかね」と言って連れて来られるのですが、水虫ではありません。 水虫は皮膚に生えるカビとしてよく知られていますが、きちんとした革靴などを履いていると足が蒸れていて、人の肌にはタンパク質などの栄養がたくさんあるため、カビが生えやすいのです。 逆に言えば、裸足で歩いていることの多い乳幼児では、皮膚が乾いているので水虫になるということはまずありません。 乳幼児は素肌の手足でいろいろなところを触りますから、軽い接触性皮膚炎を繰り返し起こし、少しずつ皮膚がダメージを受けて剥離するのだと考えます。 放っておいても悪化することはありませんので、治療の必要はありません。 |