熱が続いている時に血液検査をすると、血液検査の機械は白血球と同時に赤血球も調べるので、思わぬ時に乳幼児の貧血が見つかることがあります。小さい時から予防接種で受診していて、「色白の赤ちゃんですね」と話していたところが、貧血だったということも時にあります。 赤ちゃんは約3キロで生まれて、1年後には約9キロになります。その分だけ血液を増産しなければならず、赤血球の成分である鉄がたくさん必要になります。しかし、母乳の中に含まれる鉄は十分ではないので、鉄欠乏性貧血になる可能性があります。赤ちゃんは運動をしませんから息切れはなく、立ち歩くことがありませんからふらつきを訴えることもないで、見落としがちです。貧血になると、眼瞼結膜(まぶたの裏側)が白っぽくなると思われがちですが、ゆっくりとした経過なので目立ちません。 |