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多賀クリニック(白山市)子育ての知恵袋145

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「子育ての知恵袋」 No.145

仕事のワクワク感 伝えて

<お父さんお母さんからの質問>


どちらかの子どもに自分の仕事を継いでほしいのですが、どうしたらいいでしょうか?


(小6と中2の子どものパパとママ)



<多賀先生のアドバイス>


勤務であっても、家業であっても、強制できませんが、継いでほしいと思うのは親心でしょう。

しかし、子どもたちは親の苦労を間近で見ているだけに、継ぎたくないと思いがちです。

ほんの一部しか見ていないにもかかわらず、子どもたちが知っているのは、自宅で親同士が愚痴ったり、ぼやいたりしている話なのです。

それでは仕事を継ぎたくなるはずがありませんよね。


全ての仕事には、嫌なことやつらいこともありますが、楽しいことうれしいこともあります。

自宅で仕事の話をする時には、できる限りその仕事で楽しかったこと、うれしかったこと、やりがい、社会的意義などのポジティブな話をしましょう。

それも「こんなお客さんがいて、こうしたら、お礼の電話が入ったよ」のような具体的な言い方をします。ネガティブな話は、夫婦だけの場所で。


もちろん、仕事を実際にする上では、嫌なことや苦しいことの方が重要ですが、若者にとって大切なのは夢のワクワク感です。

仕事を継いでもらうことを目的にしなくても、子どもを社会や働く場に送り出す上で、ワクワク感を伝えることは大切なことでしょう。


〔北陸中日新聞 令和5年9月26日掲載〕





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