<お母さんからの質問> お箸の持ち方をあまり厳しくしつけなかったせいか、小学1年生の息子が握り箸で食べています。 今となっては矯正不可能でしょうか? (6歳の子どものママ) <多賀先生のアドバイス> 小さい頃にお箸の持ち方を厳しく指摘することで、食事がつらい場所になってしまうのは、良くないことだと思います。 しかし、お箸の持ち方が変だと、食べにくい場合が出てきますし、皆で食べる時にちょっと恥ずかしいですよね。 最も良い方法かどうかは分かりませんが、私の経験をお話しします。 親戚の4年生の女の子が、かなり変なお箸の持ち方をしていました。それで、両親とその子に市販されている矯正箸を3か月間使用することを勧めました。 本人も両親も嫌がらずにチャレンジしてくれました。 すると、1か月もしないうちに、矯正箸を使わない時でも、正しい持ち方で食べるようになりました。 この年齢でもお箸の持ち方の矯正は可能だと分かりました。 感心したのは「本人だけに矯正箸を使わせるのはかわいそうなので、われわれ大人も大人用の矯正箸を一緒に使って食事しました」という両親の思いやりでした。 それから5年がたちますが、今でも正しい持ち方をしています。 〔北陸中日新聞 令和5年12月19日掲載〕 |