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多賀クリニック(白山市)子育ての知恵袋113

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「子育ての知恵袋」 No.113

「ありがとう」言えば「またするよ」

<お母さんからの質問>


お父さんがなかなか家事や育児に協力してくれません。

共働きの核家族なのですから、お父さんの協力が不可欠なのですが、どのようにしたらお父さんが協力的になってくれるのでしょうか?


(5歳児と2歳児のお母さん)



<多賀先生のアドバイス>


子育ては夫婦二人で協力すると楽しく楽にできますが、お母さん一人でするのはとても大変です。

お父さんだけでなく、人を動かすのに最も有効なのは「ありがとう」を言うことです。


お母さんは毎日毎日、家事と育児とお父さんの世話をしていますから、お父さんに対してどうしても「○○してよ」「○○ぐらいするの当然でしょ」と指図し、強要する形になります。


しかし、強要されると誰しも、「仕事で疲れている」とか「今、○○しているところだから」というような言い訳をします。

お父さんがたまにでも手伝ってくれたら、「ありがとう」を言葉に出して伝えると、笑顔になってくれて、不思議と「またするよ」と言ってくれます。


ありがとうは後出しでもオーケーですから、「あれっ、ありがとうを言い忘れた」と気づいたら、「この前は○○してくれて、ありがとう」と伝えましょう。

自分のしたことを覚えてくれていたんだと思って、効果がむしろ倍増します。

加えて、「ありがとう」は伝染しますから、お父さんに「ありがとう」を言うように努力していると、子どもたちも自然と「ありがとう」を言うようになりますよ。


〔北陸中日新聞 令和3年7月15日掲載〕




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