小さな子どもさんがお薬をうまく飲めない時に、熱さまし・吐き気止め・けいれん予防の座薬があります。 座薬を肛門から挿入することにより、直腸内で溶け、直腸粘膜から成分が吸収されて、薬の効果が現れます。 肛門から入れるときには、まずプラスチックカバーを剥がして、水に濡らします。 座薬の尖った方から肛門の中へ押し込んでやると、最初少し抵抗がありますが、最後にツルンと入って行きます。 水に濡らしてないと、座薬と皮膚がきしむような感じで滑り込みません。 少し指で押し込むようにしないと、すぐに押し出されてきます。 胃腸炎のときに吐き気止めの座薬をを使うことがありますが、すでに下痢をしている場合には、座薬を入れてもずぐに下痢で出てしまいます。 そんな時には、座薬を入れてから15分〜20分間、子どもを向かい合わせに抱っこして、子どもの肛門を服の上から親の両手で押さえておくようにしましょう。 座薬を入れて15分以内に便が出てしまった時には、オムツであれば、座薬が出ていないか、オムツ擦って確かめます。 もし、座薬が残っていたら、残っていたものを再度、肛門から挿入します。 しばらくで便が出たからと言ってもう1個の座薬を入れると、量が多すぎて副作用が出る可能性があります。 |