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多賀クリニック(白山市)子育ての知恵袋117

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「子育ての知恵袋」 No.117

「優しい」言葉多く使い 子の口癖に

<お母さんからの質問>


小学校一年生の長男が学校で悪い言葉や汚い言葉を覚えてきて、家で繰り返します。

「そんなこと言ったらだめ」と言うと、面白がって外でも言います。どうしたらいいでしょうか?



<多賀先生のアドバイス>


子どもは何でこんなに悪い言葉や汚い言葉は速く覚えるんだろと思う反面、いい言葉や優しい言葉はなかなか覚えてくれませんよね。なにせ、「うんこドリル」という本がシリーズになり、流行語大賞にノミネートされるくらいですから、その染まり具合は押さえられないでしょう。


「言葉でも行動でも、悪いことを減らそうと努力するより、いいことを増やす努力をした方が悪いことが減って上手くいく」と多くの本に書かれています。

ですから、お母さんが努力することはいい言葉や優しい言葉を増やすことです。


そのために、話し方講師やフリーアナウンサーを務める池崎晴美さんの著書「親子ではじめつ ハッピートークトレーニング」(すばる舎)を参考にしましょう。


普段の生活から「優しい」「うれしい」「楽しい」言葉を多く使うことを、「ハッピートーク」として勧めています。

その言葉が自分には自然であっても、他人にどのような影響があるかを推測していません。


特に子どもたちは、生まれてから自立するまで、お母さんやお父さんの言葉を何万回と聞いています。

それが子どもたちの性格や行動に影響を与えることは当然ですし、子どもたち自身の口癖になるのも自然です。


「ハッピーな言葉を普段から多く使うことで、その言葉を口癖にしよう」というものです。

最初は練習と思って意識的にする必要はありますが、徐々に自然に出るようになる、つまり口癖になるでしょう。



〔北陸中日新聞 令和3年10月21日掲載〕




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