<お母さんからの質問> 息子の悪い言葉遣いに対して、「子どもの悪い言葉を減らす努力をせず、お母さんがいい言葉を使う習慣を付けましょう」という前回の回答通りにしてみました。 確かに、悪い言葉のエスカレートはなくなったように思いますが、言葉を気にしすぎて私自身が疲れてしまいました。 何かいい方法はないでしょうか? <多賀先生のアドバイス> 言葉を常に意識して話していると疲れますよね。 そこで、前回も紹介したフリーアナウンサー、池崎晴美さんの著書「親子ではじめる ハッピートークトレーニング」(すばる舎)を読むと、とても楽しい簡単なゲームが提案されています。大切なのは、子どもにやらせるだけでなく、ご両親も一緒に実行すること。 一日の始まりはハッピーなあいさつから。 家庭外で「自分から先にあいさつできた人」の数を覚えておいて、夕食の時に数を報告し合います。表に書いて、一週間の合計で競うのも面白いでしょう。ポイントは、あいあさつを先にするという積極的な姿勢を身に付けること。 その積極性が習慣化すれば、人生が積極的に変わっていきます。 自分の気持ちを言葉にすることは大切ですが、簡単ではありません。気持ちを言葉にできないと、困惑しますし、キレることもあります。家族や学校でのイベントの後で、感想を話合いましょう。 でも「感想は」と尋ねられると、話しにくいものです。 感情を分割して、「一番楽しかったこと」「一番おかしかったこと」「一番びっくりしたこと」と全員で順番に話します。 子どもたちがどのような感性を持っているのかが分かります。 〔北陸中日新聞 令和3年11月11日掲載〕 |