<お母さんからの質問> 娘のチックの相談に子育て支援センターへ行ったところ、「お子さんが小さな失敗をしたときに、『最悪』と言っていませんか」と聞かれました。 確かに「最悪」という言葉を家庭でも仕事場でもたくさん言っているのに気付きました。 言った直後に子どもの表情が変化するのも分かりましたが、抑えられません。どうした「最悪」を言わないようにできるのでしょうか? (6歳の娘と3歳の息子のママ) <多賀先生のアドバイス> 子どもたちがお母さんから言われる最も嫌いな言葉は、「早く」「また・・・して」「せっかく・・・したのに」だそうです。口癖は意識していても、なかなか消えないものです。 でも、そうやって意識することを続けていれば、少しずつ減っていきますから大丈夫です。 少しでも減れば、子どもによい変化が生まれます。 ネガティブな口癖が消えるまでに時間がかかるだけに、子どもたちへの影響が累積してしまうことが心配ですよね。 そこで現在の口癖への対策を考えました。 例えば、「最悪」の口癖が出てしまったら、「これぐらいでは最悪じゃないね」とか、「今から○○すれば大丈夫になるね」と自己フォローすれば、かなり帳消しにできます。 それも速いほど効果的ですから、すぐに言いましょう。 ネガティブな口癖を言わない努力は非常に難しいですが、自己フォローは言い方を事前に決めておけるので簡単です。 もちろん、自分以外の家族に言ってもらう他者フォローもOKです。 〔北陸中日新聞 令和3年12月9日掲載〕 |