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多賀クリニック(白山市)子育ての知恵袋120

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「子育ての知恵袋」 No.120

2歳児の「ママ一点張り」許容して

<お母さんからの質問>


息子が二歳になりますが、パパがお世話したり遊んでくれようとしても、「ママ、ママ、ママ」と叫び通しです。

パパは「どうせママでないとダメなんだよ」といじけてしまいます。

パパをどうやって息子になじませたらいいのでしょうか?


(2歳のママ)



<多賀先生のアドバイス>


子どもたちにとっては、ママが第一ですよね。予防接種で小児科に来た子どもたちは、玄関口を入ってから注射が終わるまで、ずっーと「ママ、ママ」と叫び続けています。

それを聞いていると、人間が一生の間に最も多く使う言葉は

「ママ・お母さん・母ちゃん」で違いないだろうと思います。

それが普通なのです。


パパにとって、子どものお世話をしようと思っても「ママ、ママ」と言われたらショックですよね。

でも、そのような時期が永遠に続くことはありませんから、心配いりません。


ママ一点張りの時期に、子どもの接点を無理して作る必要はありません。

大切なことは、パパがママのサポートをすることです。

洗濯物を片付けたり、掃除をしたり、買い物に行ったり。

なぜなら、子どもから見て、「一番大好きなママを大切にしてくれる人やサポートしてくれる人は、いい人」と思うようになるからです。


特に、子どもに聞こえるように「食器を片付けておくから、二人でお風呂に入ったら」とか、「買い物してくるから、二人で絵本を読んだら」と言葉に出すと、より効果的でしょう。



〔北陸中日新聞 令和3年12月28日掲載〕





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