<お母さんからの質問> 育児書を読むと、たいてい「褒めて育てよ」と書かれています。でも息子を見ていて、褒めるところが見つかりません。 どうやって、褒めたらいいのでしょうか? (小学校2年の息子のママ) <多賀先生のアドバイス> 子どもが小さい時には、どの親も「すごいね、できたね」と褒めて、「うちの子は○○が上手で」と自慢をしています。 でも、小学校に入ったころから褒めなくなり、自慢しなくなります。 日本人は生真面目で謙虚ですから、学校で一番とか、県で一番とかでないと褒められないと思いがちです。 従って、褒めるレベルを下げれば、簡単に褒められるという答えになります。 でも、レベルを下げて褒めても、褒める気持ちが下がってしまいますし、褒められた本人も嬉しくないかもしれません。 こんな時に褒めるのに代わる方法があります。 お母さん・お父さんの感情を基準にすることです。 「あなたの絵、お母さんは好きだなあ」「おまえのそのやり方、お父さんは気に入った」 子どもたちはお母さんやお父さんが大好きですから、大好きなお母さんやお父さんが好意を持ってくれるとういうことは、最高に嬉しいこと、最高に褒められたことなのです。 次回(四月二十日を予定)、また別の褒め方をお話ししますね。 〔北陸中日新聞 令和4年3月22日掲載〕 |