<お母さんからの質問> 8月23日付の記事のように、息子の話を聞こうと努力しましたが、どうしてもアドバイスしてしまい反発されます。 (高校2年生と中学1年生の息子のお母さん) <多賀先生のアドバイス> 原則、人は話を聞いてもらえると、人の話を聞きます。 まず、子どもの話の傾聴を心掛けましょう。 親が助言や忠告をするのは、子どものためを思うからこそなので、変ではありません。 しかし、親の助言が正しいか間違いかに関係なく、思春期は自立の練習として反発するのです。 そのために「明日言えばいいじゃない作戦」を使いましょう。 助言が頭に浮かんでも、言わずに保留します。親は「今、言っておかないと」と考えますが、今言わなければならないことはほとんどありません。 助言を保留すると、どう話すか考えなくてよいので、相手の表情や言葉の行間がよく読めます。 ただ「そうなんだ」「あんたも大変ね」という合いの手だけを繰り返します。 話し尽くすと、「お母さん(お父さん)はどう思う?」と助言を求めてきますが、その日は「難しいねぇ」と逃げるのがコツです。 明日(以降)に「あなたが話してたことだけどさぁ」と話し始めます。子どもは前に出し尽くしていますから、聞き入れようとします。 〔北陸中日新聞 令和4年9月13日掲載〕 |