<お母さんからの質問> 息子との一対一の時間をつくろうと思うのですが、前回のお母さんと娘さんのように、今さらお風呂に誘うわけにもいかず困っています。 (中学3年生の息子のお母さん) <多賀先生のアドバイス> 一対一お風呂が子どもの心の電池の充電効果が非常に高いことは、どの年齢においても言えることです。 お風呂は扉を閉めるので「一対一である」「他の兄弟に邪魔されない」という確保感が高い上、文字通り肌と肌のスキンシップがあるからです。 従って、お母さんと息子が二人でお風呂に入ることは、息子の方から避けるようになるまで続けて大丈夫です。 人間的信頼関係がしっかりしているからこそできることなので、異性関係や性行動に問題が生じることはありません。 子どもが避けるようになった、または親が引けるようになったら「一対一映画」に移行しましょう。 夏休み、冬休み、春休みには注目株の映画が来ますので、「お母さん、久しぶりに映画を見に行きたいから、一緒に行って、お願い」と誘います。 幼児の同行と違って、思春期の子どもであれば、大人の映画が見られますので、お母さんもリフレッシュできます。 その映画を見たのは二人だけですから、いつまでも二人だけで「あれが良かったねえ」「あそこが怖かった」と思い出話をすることができます。 もちろん、どの映画に行くか、子どもとお母さんが二人で話し合って決めるのも楽しいでしょう。 〔北陸中日新聞 令和4年11月8日掲載〕 |