<おじいちゃんからの質問> あまりに孫がかわいいので、思わずいろいろなものを買ってやってしまいます。 すると、お母さんに「甘やかさんといてよ」と叱られます。 (3人の孫を持つおじいちゃん) <多賀先生のアドバイス> 孫の笑顔が見たくて、思わず買い与えてしまいますよね。 特におじいちゃんは。 お母さんの気持ちも分かるのですが、私は「おじいちゃん・おばあちゃんはどれだけ甘やかしてもOK」とお答えしています。 ただし、お母さんやお父さんが「甘やかさんといてや」と制限を加えてくる場合であって、お母さんやお父さんがむしろ甘やかす方向に動いている場合には、おじいちゃん・おばあちゃんが制限をかける必要があります。 子どもも、どこで誰に甘えたらよいか、甘えられないかはだんだんとわきまえていきます。 相手によって態度を変えて対応することは、生きていく上でのテクニックとして、とても大切なことです。 重要なことは「甘やかす」と「甘えさせてあげる」の違いを知っていることです。 「甘やかす」とは物や金で笑顔を釣ること、「甘えさせてあげる」とは時間を使うことで愛情を感じさせてあげることです。 十分に時間を使ってあげた上での「甘やかす」は毒になりません。 順番を間違えないようにしましょう。 〔北陸中日新聞 令和4年12月6日掲載〕 |