<おじいちゃんからの質問> 食事、洗濯、しつけと孫の世話を私がしているのに、何も世話してないおじいちゃんに孫たちは「大好き」と言います。 悔しくて仕方ありません。 (3人の孫を持つおばあちゃん) <多賀先生のアドバイス> おばあちゃんが一生懸命世話をしていても、「おじいちゃん大好き」と言われるとガックリしますよね。 しかし、孫が一番好きなのは大抵おじいちゃんです。 なぜなら、おばあちゃんはお母さんの代わりにしつけたり叱ったりしますし、ぐずっていても世話をします。 おじいちゃんは孫の機嫌の良い時だけのお預かりで、都合が悪くなれば「おばあちゃん頼むわ」と逃げます。 特に、おじいちゃんが孫に好かれる理由は、時間無制限に一緒に遊んでくれるという点です。 孫自身が「他のことしよう」と言うまで付き合ってくれます。 前回の回答(十二月六日付)で書きましたように、「甘えさせてあげる」ことは時間を使うことであり、人はそれを愛情と認識します。 しつけや叱りを愛情ととらえることができるのは、その意義を推測できる大人になってからなのです。 孫が、「おじいちゃん大好き」と言っているよいうことは、おじいちゃん、おばあちゃんの役割分担がうまくいっている証しと考えれば良いでしょう。 〔北陸中日新聞 令和4年12月27日掲載〕 |