<お母さんからの質問> 長男がこの4月に小学校へ入学します。 のんびり屋さんなので、「しっかりしなさい、ちゃんとしなさい」とついつい言ってしまいます。 (3人の子どものママ) <多賀先生のアドバイス> 初めての子どもさんの入学ですから、家族は力がこもりますよね。でも入学する前の子どもたちは、まだ知らない小学校のために、何をちゃんとするのか、どうしっかりするのか想像できません。 したがって、「しっかりしなさい、ちゃんとしなさい」と言われるほど、不安が募ります。 加えて、小学校に入ると規律も厳しくなり、全員が同じ行動を取ることを指導され、倍の年齢の六年生と行動を共にします。 この変化はとても大きく、かなりのストレスになります。 すると、子どもたちは精神的に不安定になり、お腹や頭が痛いと言い始めます。 これは心の電池不足の表れです。 一年生での心の電池不足の予防のためには、入学まで心の電池をフル充電にしておくことが大切です。 子どもの心の電池を充電するために最も効果的なのは、お母さんとの一対一の時間(お風呂やお出かけ)を増やすことと、ありがとうをたくさん言ってあげることです。 そして「しっかり、ちゃんと」のような漠然とした言葉より、具体的に何をするか示しましょう。 〔北陸中日新聞 令和5年1月31日掲載〕 |