<お母さんからの質問> 子どもたちに「夢は?」と尋ねると、「別にー」と返ってきます。「夢を持ちなさい」と言ってるんですが・・・。 (小6と中2の子どものママ) <多賀先生のアドバイス> 夢を持つことはとても大切です。夢が実現できれば幸せですが、実現できなくても夢があるだけでワクワクしますし、頑張れるからです。 つまり、夢が人生のモチベーションだと考えます。 でも、「夢を持ちなさい」と言われて、夢を持つようになるでしょうか。 一つ質問です、お母さん自身には夢がありますか? 小さい夢、大きい夢、近い夢、遠い夢、簡単な夢、困難な夢・・・。多くのお母さんは家族のためばかりに動いていて、自分の夢を考える時間がないかもしれません。 そのため、自分の人生をワクワク感じるということに気付かない可能性があります。 自分自身がワクワクしているお母さんに「夢を持ちなさい」と言われたら、子どもたちにも響きやすくなるのではないでしょうか。 夕食の時にでも、家族全員で夢の話をしてみましょう。 ただし、子どもたちの夢を尋ねる前に、お父さんとお母さんの夢の話を先に話します。 そのためには夫婦で夢の話の準備をしておく必要があります。 そうすると子どもたちに夢のワクワク感が伝わって、夢を持とうと動くでしょう。 〔北陸中日新聞 令和5年5月9日掲載〕 |